KIKUMIMix 呼ばれなくても飛び出てじゃじゃじゃじゃ~ん

95月/044

怒りの語彙

お子さんが見てますよ 日曜日夕方のスーパーマーケットには、子連れのパパがいたりします。たまには買い物に行ってきてよ、なんていわれてくるんでしょうか。
 スズキ家は逆にダンナとコドモを家に残して、ワタシ一人で買い物に出ておりました。ちょろちょろ動き回るのがいないので、のんびりと買い物してレジに並んだとき、ワタシの前が子連れのパパだったのですね。結構な買い物量です。男のヒトは豪快に買い込みますからな、ハハハ。
 なんて心の中で誰かと会話しつつ、自分の番を待つワタシ。パパさんのレジもそろそろ終盤に差しかかったその時...!


 ナニやらおばあさんが一人やってきて、レジのヒトと何かを話しておる。どうやらパパさんの前に会計したおばあさんで、「魚コーナーでワサビをサービスでもらったのだが、それが会計後のカゴに入っていなかった」ということらしい。
 レジのオバサンは「入れたつもりなんですけど」といいつつ、パパさんのカゴをのぞいた。おばあさんがワサビをカゴに入れ、それが会計後に入っていなかったのなら、在り処はそこしかないからだ。
 しかし、ワサビの気配はない。
 ていうか、あるならカゴの底だ。レジのオバサンは大胆にカゴに手を突っ込んで底を覗こうとした。ソレを見て
「おいっ!ぐちゃぐちゃにしないでくれよ!」
 パパさんが怒った。慌ててオバサンは「申し訳ありませんでした」と手を引っ込める。
 そりゃそうだ。もう金を払わんとしておるパパさんの買い物だ。黙ってひっくり返されちゃたまらんだろう。そりゃわかる。が、パパさん続けて曰く。
「何様のつもりなんだよ!チョーシにのりやがって。テンチョーを呼べ」
 ことココに至って、オバサンおよびワタクシ周辺のほかの客は「やべーな」という気配を感じた。しかし、レジのオバサン第2の失策。やべーと感じた挙句、オバサンはとりあえずパパさんの最後の言葉=「テンチョーを呼べ」を無視したのである。
 何事もなかったかのようにワタクシの会計を始めるオバサン。荷物を運んだ先で、通りがかった店員に「おい、店長を呼んでくれよ」と言ったものの、ホントに聞こえなかったようで無視されているパパさん。じんわり悪い予感。
 そして突然。
「おい!店長を呼べって言ってるだろッ!」
 ワタシの真横に来ていきなりオバサンを怒鳴りつけるパパさん。
 慌てて走るオバサン、飛んでくる店長(と思しきオジサン)、凍りつく日曜夕方のスーパーマーケット。
 まあ、とりあえずワタシも会計が終わったんで荷物を運ぶんだが、空いている場所は1箇所しかなかった。明らかにモメておる、パパさんと店長付近である。
 仕方がないので、モメておる横で買い物の品を袋に入れつつ、半分ヤジウマで内容に聞き耳を立ててみた。すると...
「どういうつもりなんだよ。○○だと思って1調子に乗ってんじゃねーのか。えっ!?」
「申し訳ございません」
「謝って済む問題だと思ってんのかよ。調子乗ってんじゃねーぞ」
「配慮が足りませんでした、申し訳ございません」
「何様のつもりなんだよ。どーしてくれんだよ」
...って、一事が万事この調子。
 とにかくヒトコト言うたびに、テレビや映画で言い古されてもうギャグになってるくらいの「お決まりの凄み文句」を付け加えるのである。ていうか、そればっか。
 どうやらこのヒト、激しく怒っているものの、その怒りを表現するためのボキャブラリーが非常に乏しいようなのである。チョーシに乗るな、何様なんだ、謝って済む問題じゃない、テンチョーを呼べ。きっとこの4点セットが彼の怒りの語彙のすべてなのであろう。ある意味気の毒だ。
 ワタシの隣で突然怒鳴ってワタシに恐怖を感じさせた責任をどうとるのかッ!...と割って入ってやったらどういう反応するか興味がわいたが、パパさんと一緒に来ていた坊主(推定7歳)が退屈そ〜に待っていたので、ヘンな茶々を入れるのはやめた。
 まだまだ続いている怒涛の定型句を背にスーパーを出つつ、頭にきた時にも冷静にコトバを組み立てられるように努力しよう、と決心したワタクシであった。

  1. 聞き取れなかった。大した内容ではない様子 []
Comments (4) Trackbacks (0)
  1. どうも。スーパーの女 ヨシダです。
    私 お客さんに「この女店員が!!」
    と言われた事あるよ。ビバ!ジヨテンイン!

  2. ジョテンインって、おいくつのお客さんデスか、それ。
    ある意味懐かしさをカンジさせるのは女工員をイメージさせるからか?あ、いやいや、懐かしいっていうほど古くないんだけどさ、ワタシも。

  3. あと 「番頭さん」ってのもありました。
    共に、じーさんの発言です。

  4. 番頭ってアンタ…
    (1)商店などの使用人の頭(かしら)。手代(てだい)以下を統率し、主人に代わり店の一切のことを取りしきる者。
    (2)風呂屋で、番台にいる者。また、湯屋の三助や下男もいう。
    (3)荘園・宮中・寺院などで、事務や警備をつかさどる役。また、その長。
    (4)見張りをすること。
    http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%C8%D6%C6%AC&kind=jn&mode=0&base=1&row=1
    どれだよ、チミ。やっぱ(2)か?笑
    スーパーで番頭さんという名称が出てくるところ、趣深いですね。(←「おもむきぶかい」を変換したら「趣部会」になった。それもそれでいい部会だ)


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