サザエさん
今年4月に引っ越したスズキ家、ペット可のマンションですので、もう大慌てで猫を飼い始めました。いや、慌てる必要はないんですけどね、個人的に慌てました。嬉しくて。ニャー。
このあたりの田舎では、まだまだ「ネコは元気で外がいい」という風潮が強くてデスね、お役所や病院は一生懸命室内飼いを勧めておりますが、まだまだネコ=外のイメージが強うございます。しかしながら今回の住まいはマンション6階。ニャンコが誤って落ちようものなら...という場所ですので、完全室内飼いということになります。
最初はLDKだけで過ごしてもらおうと思っていたのですが、そのうちだんだん彼らに解放する範囲が広がってきて1今では彼らは自由自在に家中を闊歩する状態です。
そうなると、困りますのが「外に出入りする時」なのよね。
一応、玄関に通じる廊下はすべて封鎖することが出来るようになっておりまして、誰かが出るときはそれらを封鎖して玄関ドアを開けることになっているのですが...。
昨日、急にインターホンが鳴ったのですね。
どうやら近所の交番のお巡りさんが、住民確認にきたようです。まず、LDKから出てドアを閉めます。寝室をのぞいてみると、ネコはそちらにはいないようなので、安心して玄関のドアを開けたのですよ。
んでもって、お巡りさんにいろいろ住民のことを話していると...。
サーッと、足下を茶色い何かが駆け抜けます。
ネコだ!!!!
寝室のどこかに潜んでいたネコが、お外の世界に飛び出したのだ!
一瞬にして状況を把握したワタクシ、慌ててそのまま走り出します。
しかし、ネコって速いですよね。特に我が家のネコは、活発と言われているアビシニアンですから、そらもう本気出したら速い速い。40のカベを目前にしたオバサンが追いつけるワケはないんですが、それでも飼い主として追わないわけには参りません。
「こら!戻りなさい!」
必死に走りながら叱りつけると、後ろから追ってくる気配にビビったのか、見慣れない世界が怖かったのか、とにかくネコ、Uターンです。茶色い稲妻となってワタクシの足下を駆け抜けて戻っていきます。
慌てるオバサン、一緒にUターンしようとしたのですが...。
折しも外は台風急接近中、廊下は程良く濡れております。濡れてる廊下って、滑りやすいよね...。
ツルッ。
スッテーン。
もう、自分で言うのも何だけど、ホント、みんな見た方が良かったよ。スッゴイ、見事なコケ方したよ。
とりあえず、転びゆく意識の中で「帰ってきたよ!」と叫ぶ我が子の声が聞こえます。ああ、よかった。帰ったのか...。
もう、ここまで見事にコケてしまうと取り繕う意味もないモノだから、「イテテテテ」とか言いながら、玄関に帰還。お巡りさんも一応心配してくれます。ワタシだったら絶対腹抱えて笑うところだけど、さすがお巡りさん、住民の失態を笑ったり致しません。
「あ〜あ、裸足で...大丈夫ですか?」
とだけ。
えっと...。
そう、当然の事ながらとっさに飛び出しましたので、ワタクシ裸足で走りました。となると、当然思い出されるのが...。
『お魚くわえたドラネコ追っかけて 裸足で駆けてく ゆかいなサザエさん』
ですよ。ワタクシの場合、追いかけてたのは我が家の飼い猫で、お魚もくわえていなかったわけですが、猫を追いかけて裸足で駆けていき、それだけでもゆかいであると言われているのに、さらにはオチとしてスッテーンと転んでしまったとな...。
ワタクシ、サザエを追い抜いたかもしれませぬ。
とりあえず、この年になってマジゴケは、身体的ダメージよりも精神的ダメージが強いです。
みなさん、お気を付け下さい。
- 主に、一緒に暮らしはじめてすっかりネコに情が移ったマイダーリンが一緒に寝たがったため [↩]
7月 17th, 2007 - 00:26
たしかサザエさんって
24歳
ですよね。
永遠の。
7月 17th, 2007 - 08:47
そ、そりゃその、なんだ…そうだ!
年齢的にもサザエを追い抜いたってことで、
どうッスか!?
一件落着。