KIKUMIMix 呼ばれなくても飛び出てじゃじゃじゃじゃ~ん

247月/072

全否定オバサン

20070724.gif そんなわけで、財布を忘れたっていうかお金があんまり入ってなくて愉快なサザエさんチックな出だしとなったスズキ家SLの旅ですが、今回も愉快な方に恵まれました。
 SLの座席は、昔なつかしの2人掛けが向かい合って1ボックスとなるタイプのボックス席です。
 我が家は3人で予約をしたわけですが、その席番号が「A,C,D」となっておりまして、Bが飛んでおります。どうやらBには別の人が座る様子。子どもだったら楽しいのになぁと思っていると...。
「ここだここだ」
 と、一際図太くデカい声で言い放った、図体もえらくデカくて図太いカンジのオバサンが、ちんまりと座ってるAっくんの横に「よっこらせ」とか言いながら、ドカッと座るわけですよ。フツー、いくら指定席とはいえ、いくら隣が子どもだからといえヒトコト挨拶しそうなんもんだが...。
 とか思いながら見ていると、どうやら他にも連れがいるようです。
 通路をはさんで隣の席に座った子どもに、いきなりオバサンが言うのです。
「あんたのパパとママはどこへ行ったんだ!な〜にをやっとるだ!1号車だってわかってるのに!!」
 え、えっと...?


 行きたくもないSLに無理矢理連れてこられて不機嫌なんだろうか?子どもと折り合いが悪いんだろうか?
 なんか、やたらと怒っているオバサンをドキドキしながら見ていると、数分後ようやくやってきた若夫婦に向かって
「何をやっとっただ!1号車だってわかってるだろうに!どこへ行ってた!」
 怒りの罵詈雑言。しかし、若夫婦、軽〜くスルー。笑いながらさっさと座ってしまいました。
 ここで、何かを察したらしいマイダーリンが「Aっくん、ママの横に座る?」と言い出して、Aっくんと場所をチェンジ。多分、鉄道の方は気を遣って「進行方向に向いた窓際(=曲がる時にSLの先頭車両が見える)」に子どもを配置してくれたんだと思うんだけど、残念、相席のオバサンが強力でした。
 まあ、それでもお互い当たらず触らず過ごしていたのですが、写真を撮るオジサンが回ってきた時、我が家が悩んだ挙句1000円を出したのをチラ見して「みんな、子どもに甘いね〜」とため息まじりに言うじゃぁありませんか。あなたのところのオジイサン・すなわちユアハズバンドは、写真を見る前に1000円出してましたけどね。
 さらには、子どもから写真を受け取って「暗いじゃないの。もっと上手く撮れるんじゃないの?取り直してもらえないのかね。1000円も出させるならもっとキレイに撮ればいいのに。これで1000円じゃあ高いよ!」と全否定。
 そんなオバアサマを、軽〜くスルーしているご家族。
 その後もご家族の歓談の途中途中で全否定モードに入るのですが、ご家族は、無視するでもなく相槌を打つでもなく、絶妙の加減でスルーしていきます。ある意味、このファミリー凄いッスよ!
 最後の区間には、女性の名物車掌さんが回ってきて、子どもに向けてSLの原理を説明してくれたし、歌って踊って盛り上げてくれたのですが、それすらも...。
「大サービスだったね。歌ってくれたし踊ってくれたし、あ〜楽しいねえ」
 明らかに楽しくなさそうだ。
 ともあれ、オバサンの否定に関係なく、SLは終点千頭に到着したのであります。
 
 千頭到着後ATM探しの旅も終え、ようやく昼食を取って1観光へ出かけます。
 駅の近くの「音戯の郷」という音をテーマにした博物館に行ってみました。っていうか、それ以外にめぼしい観光場所を知らなかったので。
 博物館の庭に置いてある、叩いて音を出して遊べる造作物で遊んだ後、博物館内に入りますと...。
「アタシは高齢者の割引で入るだから買わないでちょうだい!」
 全否定オバサン、リバイバル〜!
 なにやら、若夫婦と老夫婦は別会計という信念があるようで、若夫婦家族が会計後、おじいさん(=全否定オバサンの旦那さん)が一緒に払おうとしたのを頑なに拒否しているところの模様。
 バックの中をかき回して何かを探していたようなのですが、後ろに並んだ私たちに気付いて「お先にどうぞ」と譲ってくれました。お、意外に他人にはちゃんと気を遣ってくれるじゃないですか。
 先に会計を済ませ、途中でオバサン以外のご一行を抜かす形で中に入ります。
 すると入り口付近に、出した声の大きさによって4種類の動物が表示されるという電光掲示板がありまして、Aっくんが早速はまって叫んでおりました。5,6回チャレンジした頃、全否定オバサンご一行がやってきたので、Aっくんを自然に別の場所にいざなってご一行に場所を明渡します。が、Aっくんはもう少し叫びたくてご家族の周りをウロチョロウロチョロ。
 この仕掛け、声を出す場所に立った後、まずセンサーが反応したのを確認しないといけないんですが、どうやらそれに気付かなかい様子のご家族。とりあえず順番に大声を出して、反応したりしなかったりを、首をかしげながらもそれなりに楽しんでおります。
 そして、オバサンの順番が回ってまいりました。
 大きく息を吸い込んで...
「ウォ〜ッゴ〜ッ!!!」
 ウォーって!女性が選ぶ叫び声がウォーって。しかも最後の「ゴーッ」って何!?
 図体デカイだけあって、かなりの大声。みんな「あれだけの大声だから何か出るだろう」と思って電光掲示板を見つめますが、残念ながら最初に立ったときにスイッチが入っておりませんでした。ガッカリしたオバサン、ちょろちょろしていたAっくんを見つけて「ボウヤ、やってみてよ」と場所を空けます。
 ぴょんぴょん跳ねまくりながら場所に立ったAっくん、皆に注目されてテンションが上がり、サルみたいに「ウキャーッ」と叫びます。
 ぴょんぴょん飛び跳ねてたお陰でセンサーもバッチリ反応、4段階の最高値である動物が表示され、ご家族から拍手喝采を浴びるAっくん。全否定おばさんも温かく拍手してくれています。...と思ったら。
「子どもが多いもんだで、高い声に反応するようにできとるだら。大人はやらん方がいいだよ」
 やっぱり否定。
 そんなこんなで、館内を追いつ抜かれつ、なんだか一緒に回ったような形になったワタシたち。最後には(一方的に私が)不思議な連帯感を持ったりしたのでした。(そして、受け流し方もなんとなく理解できたのでした)
 
 【結論】年をとると、いろんなことを否定したくなる人がいる。

  1. 後で考えると、この食事処ですでに全否定オバサンが同じ店にいたような気がします。カウンターに座ってしまったので判らないんですが、そういえば背中の方からあの声が聞こえていたような... []
Comments (2) Trackbacks (0)
  1. 我が高校の名のついた(明らかに高校が後攻だけどさ)その鉄道も、そのおばさんの静岡弁も、なんだか懐かしーだよ。

  2. なつかしぃら〜。
    いつでも遊んであげるから、いつでも帰ってきな。


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