新車契約
車を換えることに致しました。
ワタクシ、現在の愛車WiLL VSを愛していることに絶対の自信があるのですが、愛車も2回目の車検を経て、そろそろ6年経とうとしております。ワタクシ、WiLL VSが大好きなんですが、正直言って、あまり車に詳しいわけでも優しいわけでもなく、まあ、時々思い出したように「WiLL VSはかっこいいなあ」とデレデレ車を撫でる程度だったわけです。
なので、現時点ではまだ明確な不具合は出てないんですが、次に何か不具合が出てきたら、結構デカいトラブルになるだろうな、という予感はありました。ただ、WiLL VSから乗り換えるほどカッコイイ車もないし、今は引っ越したばかりでお金もないし、まあ、とりあえずもう1回車検は通すだろうな、となんとな〜く思っている状態だったのね。
VSの面倒を見てもらっているのは、2つ前の住所の時の近くのディーラーで、現住所からはかなり遠いんだけど、ダンナの小学校時代の友人が結構稼ぎ頭の営業さんになっている店舗でして、いろいろ融通を利かせてもらってます。そのご友人が「とりあえず来てみて」と言うので、行ってみたわけですよ、新型istの試乗会に。
ご友人が言うには、新型istが「VS以来の『デザインにこだわったったら数センチ規格をはみ出しちゃって3ナンバーになっちゃった、テヘ1』というこだわりデザインであるから一回試乗してみ」と「現在WiLL VSが面白いように高く売れるからとりあえず査定してみ」ということだったようです。いつも世話になってますし、先日点検の時にダンナが結構新型istを気に入ったようなので、とりあえず試乗してみたいというんで、行ってみたわけです。まあ、冷やかしですよね、冷やかし。
むろん、出発時点でWiLL VSを売る気なんぞ毛頭ありませんでした。
しかしながら、実際に査定してもらうとデスね、なんと、新車時の本体価格のほぼ半額で下取りできるというわけですよ!我が家、結構あちこちちっちゃい擦り傷作ってますし、内装もAっくんの小さい頃のチョコ風味のゲロ跡とか、ちょっと大きくなったAっくんが床に落として踏みつけちゃったチョコがウンチっぽくついてたりとか、お世辞にもキレイに使っているワケじゃないのに、デスよ2。
6年経とうとしている車に新車時の半額...、破格の金額じゃないッスか3。
それでもワタクシもVSラブウォリアーですから、金額だけではいかんともしがたいところだったわけですが、彼がもう42000km走っていて50000越えたあたりから不具合が発生しやすいところ、WiLL VSは希少車故に、しかもデザインに拘って共有部品が少ない故に、部品がどんどん品切れを起こし始めることなんかを冷静に説明されたワケです4。中古車相場も不透明で、もしかしたらまだまだ上がるかも知れないけど、少なくとも次回の車検まで乗ると50000kmを越えて7年を越えるわけで、それが現在以上の価格で売れることは考えにくく、さらにヘタをすればそこまでのどこかで故障を起こしてお金がかかるかも知れないこと...なんかも訥々と説明を受けます。
ワタクシ、WiLL VSを愛してますし、ココで手放すと確実に二度と乗れない車です。絶対イヤ!...と言いたい所なんですが、保証がない車をメンテして乗り続けてあげるほどの知識も技術もないわけです。保険も税金もどんどん上がりますし、あと、ナビもほしい5。「いつかは買い換えなくちゃと薄々思っていたけど、とりあえずすぐではないだろう」と思っていただけなので、その「いつか」を果たしていつにするのか、というだけの話なわけですよ。
でまあ、いろいろいろいろ考えまして、実際にもう一度WiLL VSを見て「やっぱりカコイイなあ」と思ったりして、ものすごくいろいろ葛藤したんですけどね、最後にはもう自分じゃ考えられなくてダンナに判断を任せた結果、買い換えることにしました。
5年以上経ってますから基本的に性能は向上してますし、オトモダチ価格でいっぱいオプションをつけてもらったり金額を引いてもらったりしたので、ワタクシ的には、「機能を買った!」という気分でおります。それほどの機能を買えるだけの査定額をはじき出してくれた6WiLL VSが、5年以上を経てようやく(一部の人に)評価されているという事実を嬉しいと思うことにしました。
ワタクシ、自分が寂しいと思うだけで精一杯だったので気付かなかったのですよ。もう一人の「WiLL VS LOVE!」が我が家にいることに。
帰宅しましてね、夕食の時にダンナがAっくんに軽い感じで言いました。
「Aっくん、車を換えようと思うんだけど」と。
その瞬間...凍り付く我が子。
そう、私がことある毎に「うちの車カッコイイよね、一番カッコイイよね」と言い続けた結果、Aっくんは私に勝るとも劣らないVSラブウォリアーになっていたのです。
彼にとっては今日お出かけして違う車に乗ったのはあくまでも「アトラクション」感覚だったようで、買い換えると聞いてこわばった顔でふるふるしています。慌てて買い換える理由をAっくん用にかみ砕いて説明する私とダンナ、それを聞きながら大粒の涙を流してご飯を食べ続けるAっくん。
が、そのうちとうとう限界が来て、ご飯が食べられなくなりました。ご飯を中断して椅子から降りたAっくんは「僕、外に行って来る」と言ってVSの元へ...。
とりあえずダンナを一緒に行かせて、食卓を片づけた後でワタシも車庫に行ってみますと...。
Aっくん、車の中で泣いてました。
ワタシも車に入って、もう一度Aっくんに説明します。が、ワタシだってホントはWiLL VSの方が好きなので、言ってるウチに泣けて来ちゃったわけですよ。さらにはそんなAっくんとワタシの様子を見て、ダンナまでもらい泣き。
夕方のマンション駐車場で車にエンジンをかけたまま、車内で号泣する3人の家族。
なんとも切ない新車購入の話なのでした7。
ちなみにその後、買い置きしてあったはずのWiLL VSのミニカーを探していたら昨年の誕生日にもらったラジコンカーを見つけ、それで遊んでるウチにAっくんの寂寥感は吹っ飛んでいったようでした。めでたしめでたし。
- WiLL VSは、まさにこれ。なので1500ccのくせに3ナンバーで、えらく高い車に見えるようです [↩]
- 愛してるのにそんな使い方でゴメンね、VS [↩]
- 車の買い換えをしたことがある方はご存じだと思いますが、2回目の車検を通した1500cc程度の一般車は、ほぼ下取り価格ゼロみたいなもんです。10万円出れば大喜び、ってとこですヨ [↩]
- ご友人だけじゃなく、うちのダンナからもね。うちのダンナは昔はかなり車好きでヘンな車に乗っていたそうで、そのときの経験上、希少車の宿命が身にしみているそうです [↩]
- デザインに拘った挙げ句、WiLL VSのナビセットポジションはすごく下の方。ナビを付けようとすると、ものすごく見難いらしいです [↩]
- 実際、ナビとかキーレスエントリーとかコーティングとかいろいろオプションを付けたのに、諸経費とオプションを合わせても、下取り価格を差し引くと本体価格より低い値段で買えました。もちろん、「友人価格」というデカイ割引もありましたけどね [↩]
- さらに、自分を納得させる意味もあってこの記事を書いたので、無意味に長いエントリーになってしまいました。最後まで読んだ方、ゴメンね [↩]
8月 13th, 2007 - 09:20
ヘンテコ車を愛す同士として、激しくその心情お察しいたします。ワタシもいつか来るであろうその日の為に、せっせとトミカやチョロQを集めているのだ〜。
8月 13th, 2007 - 09:30
おお、心の友よ!
今も4割が新機能への期待、6割が後悔といったところですヨ。
とりあえず、納車は9月になるので、夏休みの間にVSといっぱい思い出を作ろうとAっくんと約束しました。あ、またそんなことを書いてたら涙が…。
8月 14th, 2007 - 00:03
いつも楽しく拝見させていただいております。
もう新車は決まったんでしょうか?
マツダのアクセラスポーツがそこはかとなくWill VSに似てなくもないような気がするので書き込ませていただきました。
なんとなく遅すぎるような気もしますが、、、
ではでは。。。
8月 14th, 2007 - 09:02
どーもー。
見てみました、アクセラスポーツ。
おー、なるほど。確かにちょっとVSのニホイがしますね。シルエットとか、正面顔の精悍なカンジとか似てるかも。
ただ、マツダには安くしてくれる知り合いがいないのと、ビミョーに似てるとかえって寂しくなっちゃうので…。
ちなみに新車は新型istです。
っていうか、トヨタが新型istを売りたいキャンペーン中だったので、「新型istを買うなら査定額10万上乗せ」してくれたんですよね。
カネに負けた女、スズキ。
今は一生懸命istのカタログを見て、ポジティブ方向に考えるようにしています!
8月 14th, 2007 - 09:24
新型istというと、オダギリジョーとKing Crimsonの曲(ちなみに「Easy Money」デス)でCMやっている、あれですね。
ちなみにCrimson萌えな私は、あのCMが流れるたび、『エクソシスト』ばりに首が轉回し、画面の方を向いてしまうのです。
8月 14th, 2007 - 09:41
ああ、あれ、オダギリジョーだったんだ。気付いてなかった(笑)。
CMも「知る人ぞ知る」みたいに、割とひっそりやってません?
今回のistは完全なフルモデルチェンジで、以前のistが「10人中9人がいいと思う」車だとしたら、今度のは「10人中3人がいいと思えばいい」というコンセプトなのだそうです。
デザイン先行モデルが不得意なTOYOTAとしては、かなり頑張ったみたいですよ。
とはいえ、WiLL VSほど個性的とはいえないですけどね…。