取扱説明書ワールド
新車がやってきました。
新車がやってきたと言うことは、当然ながら5年来の愛車WiLL VSとはお別れとなります。まあ、納車が思った以上にゆっくりだったので1、そこそこ心の整理もついておりまして、ディーラーの店先で涙ぐむようなことにはなりませんでしたが、名残惜しく店先で写真を撮る不審な母子になってしまいました。
そんなこんなでやってきた新車、「機能を買った」とワタシが割り切るだけあってなかなかに賢いです。いや、車が賢いっていうか、ナビとかキーレスエントリーとか、もう一部の人には当たり前の機能がようやく我が家に到着したってだけの話なんスけどね。
まあ、仕事で営業さんの車に乗せてもらったりした際に、ハァ〜便利だな〜と思っていたカーナビですが、予想を越える賢さに驚きました。一昔前のカーナビは、平気で一本隣の道を走ってみたり、道を帰るとリルートにメチャメチャ時間がかかったり、リルートの結果あくまでも元の道に戻らせようとしたり...結構「知らない場所以外では不要」って感じの存在だったじゃないですか2。
それがまあ、現在地は正確だし、違う場所を曲がるとちゃんと目的地に向かって修正をかけた道を表示してくれるし、到着予想時刻とかメチャ便利。ぽちぽちいじった感じだと、もっともっといろんな機能がありそうなんだけど...というわけで、取扱説明書を引っ張り出しました。
えっとね、あのですね、ワタクシ、『取扱説明書』が好きです。
なんていうんでしょう、厚くてマジメくさった取扱説明書を見ると、ちょっとドキドキします。もう、一時期のケータイの取扱説明書なんて、ハァハァしながら読みましたよ(ちょっとウソ)。ダンナのケータイの説明書まで読んでいたので、ワタシの方がダンゼン操作に詳しかったです。パソコンのソフトも新しいのを買うと、まず取説。バージョンアップの取説なんかは「もう判ってる人向け」な素っ気ない感じがたまりません。3
ただ、いろんな人が「取説がムズイ」とか「読むのがダルい」とか言って、取説も読まずにクレームあげたりするものだから、最近やたらと取説がフレンドリーじゃないですか。良くない傾向ですよねッ。取説は厳然としてカタく技術的に書いていただきたい!と思うような取説フェチです、ワタクシ。
そんなわけで最近のケータイの取説は、キャリアやメーカーが相互学習してるのか、どれをみても似たり寄ったり...こっちもケータイそのものを学習しているせいもあって、ケータイの取説を読んでもイマイチコーフンしなかったわけですよ。そんな軽い取説飢饉に陥っていたワタクシの前に現れたカーナビの取扱説明書。...なんと厚く、知らない内容満載の取扱説明書!
いやぁ、めくるめく取扱説明書の世界を久しぶりに堪能しましたよ。
会社の休み時間に読んでたんですけどね、もう、付箋貼りまくり。できることならそのまま店じまいして車に行きたかったですよ。
取扱説明書の醍醐味は、通常の「こうしてこうしてああするとこれができるから」という説明の最後にチョロッと囲みで書いてある「でもね、こういうときってこうするとこんな風にもできるのよ」というマメ知識だと思うのです。よく、豆電球のイラストがついてたりする「ヒント」みたいなね。ああいうところにまさに「そうそう、それが知りたかったのさ!」ということが書いてあったとき、またそれを見つけたとき、それこそが取説ワールドの真骨頂です。あー、語った。あー気持ちいい。4
そういうマメ知識もいっぱい!
どーでもいい機能5の説明もいっぱい!
いやぁ、いろんな意味でナビってスゲー。
ぜひぜひ、このままどんどん際限なく進化して、取扱説明書も「ダッシュボードに入らないよぅ」っていうくらいに厚く、難しく、頑張っていって欲しいと思います!!
- 地震の影響で全体的にいろいろスケジュールが遅れたのだそうです。やっぱり天災はコワイですね。 [↩]
- 友人の話では、山を背にした施設に行こうとしたら山を登らされた挙句崖の上で「目的地周辺です。お疲れ様でした」ってナビ終了されたらしいッスよ。そりゃたしかに崖の下に目的地は見えてるけど、この崖をどうしろと...と煩悶したそうな。 [↩]
- 最近、パソコンソフトなんて取説付の商品は買ってないなぁ。オンラインでいろいろ落とせちゃうもんな〜 [↩]
- 現実世界でこれを語るとさ、途中から100%「うわ、変態酸に話し掛けちゃった」みたいな顔をされるので最後まで語ることができないのよね。 [↩]
- 自分の現在位置表示のアイコンをカメにできるとか。地図を3D表示にするとちゃんとカメも3Dになってて、曲がる時には先に首を曲げて曲がっていくのがツボです [↩]
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