KIKUMIMix 呼ばれなくても飛び出てじゃじゃじゃじゃ~ん

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新選挙カー戦略

私の在住地域では今週末市議会選挙がございます。
ビックリしたのが、選挙カーがいっぱい来ること。ここに越してきて4年目、いままで何度か選挙はあったけど、こんなに選挙カー来たか!?一昨年までは仕事をしていて家にいなかったから知らなかったかもしれないけど、昨年は1年家にいたのよね。衆院選もあったんだから、選挙カーが来てれば覚えてるはず。でも来た覚えがない。
これはさすがに、国政選挙レベルでは「選挙カーでの連呼は逆効果」という市民の気持ちがようやく候補者陣営にも伝わって、連呼が自粛されたんだと思うのよね。でも、市議会レベルではまだその域に達していないらしい。駅前地域である我が家には、2台の選挙カーがバッティングすることも少なくなく、うるさいやらうるさいやらうるさいやら。
なんで彼らは、名前を連呼することで1票でも多く獲得できることにつながると思ってしまうのだろうか?

あんまりイライラしたので 1調べてみて分かったけど、なんか法律がイヤらしいっすね。

何人も、選挙運動のため、連呼行為をすることができない。ただし、演説会場及び街頭演説(演説を含む。)の場所においてする場合並びに午前8時から午後8時までの間に限り、次条の規定により選挙運動のために使用される自動車又は船舶の上においてする場合は、この限りでない。

と書いてあるらしい。
要するに、連呼行為なんてやるなよ、やるなよ、でも選挙カーの上ならやっていいけどな!ってことであって、これは人の尻に顔を向けた人が一生懸命「いいか、いま屁するなよ、するなよ!」と言ってるものではないですか。要するに「やれ」と言ってるが如し。ある意味、市議会に出馬するオジサマオバサマ方にも「ノリツッコミ」の精神があるのかと思うとそれはそれで市民として喜ぶべきことではあるが、しかし、何にせようるさい。

この連呼運動への批判はもうあちこちで展開されており 2、改めて私が書くまでもない。
しかし、各所での連呼批判を見ていると、大きく分けて2つの論旨があることに気付いた。
一つはとにかく「うるさい」という理由である。「美味しいものを、美味しいままで、おうちに、玄関先までおとどけします、おうち○ー○♪」という歌う車がやってくるだけでもうるさいと思ってしまうような静寂を愛するひ~と~は、こ~ころ清きひと~~♪というわけで、その場合はもう、とにかく拡声器で音を出しながら道路を走行するだけでマイナスなのである。これはもう、取り付く島がない。だってうるさいもん。そうか。

ただもう一つの論旨は1つ目に似て若干非なるもので、「名前を連呼しても仕方がない」というものである。要するに「名前を連呼するぐらいだったら政策でも述べたほうがいい」というやつですね。
ただし、それをすることは実は法律では禁止されている。だから名前を言うしかない。せいぜい「明るい明日を考えるスズキ、スズキ、あ、スズキでございま~す」とキャッチフレーズを無理やり滑り込ませるのがせいぜいなようなのである。
また、選挙カーは走っているので、滔々と演説しても1か所にいらっしゃる有権者の方は全部を聞けないから、すぐに聞ける範囲の名前連呼に留めるという意味もあると思う。しかし思い出してほしい。選挙カーがやってきて通り過ぎて声が聞こえなくなるまでって、結構長くないかい?何しろ「うるさいな」と思ってイライラ貧乏ゆすりができるぐらいの時間はあるわけだから、ドップラー効果が出るほど速く走ってるわけではない。だったらメインの政策方針ぐらいは、しゃべろうと思えばしゃべれるんじゃないか?
だが、走行中の選挙カーでは政策をしゃべってはいけない。

ふふふ、そこに法律の抜け穴があるじゃないですか。
つまり、「名前=政策」にしてしまえばいいのですよ!
ド━(゚Д゚)━ ン !!!

例えば民主党のマニフェストを探ってみると「5つの約束」という絵本のタイトルのようにリリカルで国民にも分かりやすいやさしい言葉で名付けられた項目の中に、前回の選挙で最も支持されたと噂の「中学卒業まで、1人当たり年31万2000円の「子ども手当」を支給します。 高校は実質無償化し、大学は奨学金を大幅に拡充します」というや・く・そ・くがあります。ふむ、このぐらいだったらゆっくり走る選挙カーから流れる音声で聞き取れると思うので、これを名前にしましょう。
つまり「中学卒業迄子供手当三十一万二千円支給高校実質無償化大学奨学金大幅拡充」という名前にするわけである。多少名前が長いので、連呼中にこっそり「てにをは」とかつけちゃってもきっとばれない。名前を連呼しているだけなのに、政策を叫びながら選挙カーが走れるのである。何という奇策!
ただし、いくつか問題点はある。
まず一つ目、改名手続きはなかなか難しいので、こんな名前が通るわけがないということ。それはその通り。というわけでこれは親の問題であって、親がまずマニフェストを作成し、自分の子供にこの名前をつけることが第一なのである。なんと、親子2代の選挙活動計画!なんと壮大な!!
またもう一つの問題は、選挙では一字一句、漢字一文字間違わずに自分の名前を書いてもらわなければならない。このマニフェストをそこまでしみこませることができるのか?という問題。これは大丈夫。何しろ、日本の名前は「読み方自由」なのだ。「光宙」と書いて「ぴかちゅう」が通るのだから「中学卒業迄子供手当三十一万二千円支給高校実質無償化大学奨学金大幅拡充」とかいて「ゆきお」という読み方だって問題ないのである。そして選挙では名前を開いて「烏山ゆきお」と書いてもらえば良い。うん。ラクチン!
そして最後にして最大の難関は、名付けられた子供自体がこの政策に納得できなかったときである。「なんだよカーチャン、おれはこども手当なんて無駄なもの出さないで、低所得者の授業料を無償化とか就学援助制度や給付型奨学金の創設をしたいんだよ!」と言いださないとも限らない。これは家庭崩壊の危機にも直結する問題であり、親子で膝と膝を突き合わせて、お互い納得いくまでとくと話し合わねばならない。
その時、いくら自分の意見が通らないからといって、父親が会社で清算した旅費をポケットマネーにしてキャバレーに行ったことをばらしたり、母親が生活が苦しいと言いながら大きな透明の宝石のついた指輪を買ったことをばらしたり、そういう金と腐敗に関することを持ちだしてはいけない。きちんと政策について話をしよう。
その結果、双方納得の上こどもの意見が正しいと思ったのであれば、家庭裁判所に「だれが見ても、非常に汚い、読みにくい、人名にふさわしくないような名であること」を理由に「由紀夫」と改名し、その読み方を「ていしょとくしゃのじゅぎょうりょうむしょうかとしゅうがくえんじょせいどときゅうふがたしょうがくきんのそうせつ」という読み方にすればめでたしめでたしである。

というわけで、親子2代にわたって行われる壮大な選挙戦と、家族の愛と政治の物語。ぜひ、選挙法が改正されて選挙カーでの名前の連呼さえも禁止になる前に、どなたか実行に移してみていただきたいと思う次第である。ただし実行した結果、中学卒業迄子供手当三十一万二千円支給高校実質無償化大学奨学金大幅拡充という名前をつけられた息子がとんでもない素行の人間になって、別の状態でメディアをにぎわすことになったとしても、ワタクシは一切責任を持てませんのでご注意ください。
ていうか、早く選挙終わらねーかなー。

  1. ついでに仕事が大変でやりたくないので []
  2. 名前を連呼されて「1票をお願いします」と言われて「じゃあ入れよう」と思うバカはいないとか。不思議なことに、それに気づいていないのは選挙に立候補している人だけらしいです []
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