KIKUMIMix 呼ばれなくても飛び出てじゃじゃじゃじゃ~ん

2112月/10Off

お世話になります

普通ですね、自分の携帯に会社関係で仕事の電話がかかってくる事がありうる状態のお仕事している人が「もしもし、○○のゴトウですが昨日はお世話になりました~」と元気に電話がかかってきたら、「○○」の部分が聞きとれなくてもつい「あ、どうもお世話になります」と答えませんか?
私は答えます。
そして答えながら○○にあたる部分を一生懸命類推するのですが、なかなか出てきません。ゴトウという名前には心当たりがあるような、ないような……。
思い出せませんが、話は進みます。
「それでですね、昨日ご相談いただいた件なんですが……」
「あ、はいはい」
相談ってなんだっけ?
「やはりいきなりというのは大変ではないかと私どもでも考えまして、とりあえずリハビリという形で入っていただいてはどうかと思うのですね」
リハビリ?
人間というのはあれですね、ちょっとでも引っかかりのあるキーワードがあると、何かを結び付けようとするものなのですね。
いま勤めている場所がリハビリと無関係ではないこととか、息子Aの足のリハビリを考えているとか、いろいろなことが一気に脳内を駆け巡る。そのキーワードで電話の内容を理解しようとして、何だか収拾がつかなくなる私。
昨日は私会社で何をやったのだっけ?(とっさに思い出せない) 誰かと会ったような気はするけどゴトウさんだったか?(違う気がするけど一瞬判断できない) そして私はそこでリハビリの話なんかしただろうか?(してない気がするけど、じゃあ息子の話か?) それともメールで何か取引先の人と会話でもしたか(でもそこに自分のケータイ電話を伝えたりするか?)
ありもしない記憶をひっくり返そうとして、ますますわけわからない状態になり、一人棒立ち。
電話の向こうで話は進む。
「ですからまずはデイサービスのですね……」
そのキーワードが向こうから出た瞬間、ようやく理解する私。
間違い電話ですよね……orz
しかし私の不用意な「お世話になります」の一言で、相手は間違い電話などとはツユとも思っていない様子。一気にまくしたてようとするので私も慌てて
「あの!」
と叫んでみた。
「あの、すみません、もう一度お名前を……」
一瞬向こうに間があったが、朗らかに
「××リハビリ医療センターのゴトウです!」
と教えてくださった。
「あの……すみません。えっと、お間違いだと思います」
「……え?」
「ですからあの、私……チガイマス。タブン、アナタ、デンワマチガエテマス」
人はどうして慌てるとカタコトになるんでしょうね'`,、('∀`) '`,、
最初はわけがわからなそうだった相手も、しばらくして「あっ……」と理解したようで、急にモゴモゴし始める。
「あ、それは、モゴモゴ」
「すみません、私全然モゴモゴ」
「いえいえモゴモゴ……」
「はいモゴモゴ……」
なんて感じで、なぜかお互いモゴモゴしたままだったので、思い切って「ではモゴモゴ!」とばかりにエイヤと電話を切ってみた。
もう1回かかってきたらどうしよう、とちょっとドキドキしたけど、もう、電話はかかってこなかった。
電話を見つめる私の胸に、冷たい一陣の風が、そっと流れるように吹いていった。
……恋、だったのかな……?ε- (´ー`*)

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