郵便局を見直した日

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20070723.jpg SLに乗ってきました。

 静岡県中部、てっちゃんが憧れる(という噂)の大井川鐵道のすぐ近くに住んでいながら、今まで一度も乗ったことがなかった(走っているところを見たことさえもなかった)SL。大して理由はないんですが、最近の週末お出かけの一貫*1として行ってきたのです。

 事前に予約が必要だというのでネットからぬかりなく予約*2、万全の準備をして行ったつもりでおりましたが...。

 全然、万全じゃありませんでした。

  • *1: 始まりは「人がいるとコーフンしてなかなか寝ない子猫を寝かせてあげるために外出する」だったのですが、人がいてもネコが自由に寝るようになった今も、なんとなく習慣として残っているのです
  • *2: 1回目に予約した日に台風もハリキッテやってきたため、結局電話で1週間ずらしましたが

 予約した番号を得意げに告げて精算を待っていると...

 「3人さまで5930円になります」

 言われた瞬間、凍りつくワタクシ。

 最近、お財布に余計なお金を入れておかない主義に徹しているワタクシ。ハッと気付くと、お財布に1万円しか入っていませんでした。

 ってか、5930円って、往復で1万円超えるじゃないッスか!!

 いや待て待て、SLに乗るのは行きだけ。帰りは通常電車だから...と思い直し、慌てて通常電車の運賃を調べる。ワタシの義姉が「大井川鉄道は日本一運賃が高い」とか吐き捨ててた記憶が頭をよぎります。果たして...。

 帰り道の運賃、3人で4530円。

 財布の残金、小銭も総動員すると辛うじて4650円、なんとかなる...って待て、この金谷駅に来るまでにもJR運賃がかかるから、ギリギリアウトじゃないッスか!

 走りました。走りましたともさ、金谷の駅を飛び出して、コンビニとかATMとか銀行とかさ、そういう影を求めて走ったんですけどね*1、ありゃーしねーですよ!きっと駅の反対側が栄えているんだろうと思って遠回りして反対に出てみたら、もっと田舎な山道だった。なんだこの駅はッ!!!

 ノーATM、ノーバンク、ノーコンビニ、ノーマネー!!

 

 この時点で、スズキ家の選択肢は2つあったのです。

 スナワチ、SLを途中下車して帰りの運賃に余裕を持たせつつとりあえず帰宅する方法。

 そしてもう1つは、行先=終点千頭駅にATMがあることを期待して、とりあえず行っちゃう方法。まあなんとか金谷まで帰ってこられる運賃は持っているわけで、サイアクUターンで帰ってくることになりますが、まあ、千頭にATMがあればいいわけですよ。

 で、スズキ家が選ぶのは、トーゼンですが、後者です。ま、イマドキ観光地にATMもないってことないでしょ。

 ただ、やっぱり心配で、車内でも今ひとつはしゃぎきれないワタクシ。*2

 ところが、そんな我が家のマネー事情を知らず、なにやらカメラを持ったオジサンが席を回ってきましてね、子どもに車掌さんの帽子を被せてパチリと写真を撮ったりするわけですよ。悪い予感はしたんですが、案の定、数分するとオジサンが戻ってきまして、「お気に召したらでいいんですが、1枚1000円で売ってやります」って言うじゃないッスか!オーノーッ!

 子どもに見せずに断ろうとしたのに、ス〜ッと、子どもに写真を渡すオジサン。勝手に何すんじゃ、コラ!!

 我が家周辺の家族は、1枚、また1枚と、1000円札を差し出しております。飛び交う1000円札。ああ、その1000円札が欲しい!...とお札を見て生唾を飲むアブナイ母親の横で、息子は、もうすっかりもらった気分で写真にベッタベタに指紋をつけて、パパと話し込んでおります。

 ...払いましたよ、1000円。

 SLつっても、乗ってしまったらただの遅い列車ですから*3今ひとつ楽しめていなかったAっくんが、写真の台紙に書いてある路線地図を見ながら「今、このへん?」とか楽しみ始めたので、1000円の価値はあったのですが、いかんせん、我が家的には大打撃です。これで誰か1人は帰れないことが決定したからです。

 イヤイヤ、ATMさえあれば...。

 ワタシが1000円を払ったことでATMがなければ誰か1人が残ることになることを察したダーリン、あきらめてビールを買います。ますますプレッシャー。

 最後の希望にすがりつつ千頭の駅で駆け下りるワタクシ*4ですが、無常にも広がる、「二十年前の駅前」みたいな風景。当然ながら、目につく範囲にはノーコンビニ、ノーバンク、ノーATM!

 意を決して駅の売店のオバサンに確認してみると...

 「郵便局ならありますよ。そこの道を行って、信号を左に曲がって坂を上がったところ。銀行はね、やってないの」

 「やってないんですか...」

 一応、郵便局のカードも持ってはいるが、ここ何年もお金を入れた記憶はない。果たしてお金が入っているかどうか...。

 それでも仕方がないので、とにかく教えてもらった郵便局方面に向かいます。途中に地元の信用金庫を見つけたので行ってみたんですが、シャッターがぴっちり下ろされており「ATM?何それ?」って言われました。

 息子とダーリンを置いていく勢いで郵便局へ走り飛び込むと...

 アッターッ!ATMあったヨ〜〜〜!!!!

 財布から郵便局のカードを取り出して、いざ残高照会。

 照会結果。

 53円。

 ...息子の小遣いより少ないヨ〜...。

 がっくりうなだれるワタクシ、そのときふと、郵便局ATMの取引内容の画面に「その他の取引:クレジットカード、銀行」的なことが書いてある項目があるのを発見。ドキドキしながら押してみると、なんだか銀行の取引ができそうなムードが高まってまいりました。

 後ろでノンキに遊んでいたダーリンと息子さん*5も、ワタシの放つ負のオーラが減少したのを感じたのか、覗きに来ました。

 カードを入れろといわれて、いつもの銀行カードを入れてみると...。

 ヤッター!!暗証番号聞いてきた〜!!!

 いやぁ、涙が出るほど嬉しかったッスよ。

 ここへ来て、ようやく笑顔がこぼれたワタクシ。それをみて、何かが解決したことがわかったらしく、テンションが上がって踊り始める息子さん。

 そういうわけで、なんとか千頭を楽しんでくることができたのですが、長くなったのでそれはまた次回ということで。

 

 【教訓】千頭の生活を支えているのは郵便局だ。

  • *1: ワタクシ、最近ゲットしたお気に入りの下駄を履いてたんで、走るとカランコロンうるさいったらありゃしねーですが、そんなことに構っている場合ではありません。
  • *2: はしゃぎきれなかったもう一つの原因が相席になった「全否定オバさん」の存在ですが、それはまた後日...
  • *3: 窓から顔を出して先頭車両を覗くには、あまりにも線路端の草が自由奔放すぎました。アレ、目に当たったら大怪我しますよ
  • *4: とはいえ、当然ながら親として、ちゃんと息子をSLの運転席に乗せて写真を撮ったり、先頭車と一緒に写真撮ったりする思い出作りは欠かしませんでしたよ。例え、シャッターを押す手が財布の残金を気にして震えていようとも。例え、後で撮った写真をよく見たら、Aっくんの後ろでSL乗務員がAっくんのTシャツの背中に「シウマイ」と書いてあることを笑っていたことに気付こうとも。
  • *5: このダーリンと息子さんは、ワタシが困っていたり緊張したりしているような時、いつも後ろでノンキに遊んでいるのです。

コメント(2)

そういえば、「Second Life」も略してSLと呼ぶらしいですネ。

だれだ?
こんな略称考えた莫迦は。

「Second Life」なんだから「2L」ってどうッスかね!
太っ腹なカンジして、いい気がしますけど。

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