エレベータを目指すG

20080814.gif 我が家は新築マンションの6階に位置しております。

 一戸建ての実家に比べれば、虫がやってくる数は非常に少ないですが、残念ながらゼロではありません。まだまだ羽のあるヤツだったら跳んでこられる高さらしい*1ですし、階段を経由して上ってくるツワモノもいるようです。

 そういう虫の生命力というか、やる気というかヤミクモさというか...そういう話をするとき、間違いなく外すことのできないヤツ...そう、Gのお話です。

  • *1: 網戸にカブトムシ停まってたことあるしね

 ここに引っ越してきて初めてGに遭遇したのは、今年の7月。

 朝、ワタクシは息子と一緒に1階ロビーに降り、息子が学校に行くのを見送ってそのまま会社に行くわけですが、その日は少々忘れ物をしまして、一人でエレベータを待っておりました。当マンションに設置されているエレベータは一基。朝の出勤・登校時間ともなればあちこちで皆が乗りあうため、6階に下りてくる頃には結構満員御礼になっていたりします。

 その日も、エレベータ内には数人の住民が乗っており、私が乗る隙間を空けるために、みんながちょっとずつ詰めてくれました。その隙間に、スッと身体を滑り込ませたとき、ワタシの背後で「ボトッ」というか「バサッ」というか、そういう音がして何かが落ちたのです。

 振り返る私、首を伸ばすエレベータ内の住人。ワタシの背後にいたのは...。

 そう、Gだったのです。

 一瞬の緊張の後、なんとGがエレベータに向かってカサカサと走り出したではありませんか!!

 ヒイイイイィーーーッ!!!

 阿鼻叫喚のエレベータ、一斉に奥に逃げるエレベータの住民、慌てて「閉」ボタンを押すワタシ。閉まり始めるエレベータのドアと走りこむGのスピードは、映画の1シーンを思わせるほどに「ギリギリ」のタイミングで...。

 ぷしゅん、とドアが閉まってエレベータが動き始めた時、Gの姿はエレベータ内にはありませんでした。

 ホッとした一方、それが6階=自分の居住階のデキゴトであったことにイチマツの不安を覚えるワタクシ。

 果たしてその夜、ワタクシは夜中に異様な気配で目が醒めたのでございます。

 我が家には、それはもうカワイイカワイイニャンコが2匹いるのですが、彼らが異常に落ち着かず、あちこちを走り回ってはしばらく動かず、またそのうち走り回る...ということを繰り返していたのです。いつもはニンゲン様と一緒に眠っているはずの夜中に。

 まさか...と思って起き出して、ニャンコが一生懸命隙間を覗いているドアを「ゴン」と蹴ってみると。

 走り出すG。追う猫。

 そう、朝方エレベータに侵入し損ねたGが、我が家に侵入を果たしていたのであります。

 ワタクシ、虫は嫌いです。我が家に虫がいることが判っていて、放置して眠るなんてとてもできないぐらいにキライです。故に、家の中で虫を発見した=退治する、が鉄則。幸い(?)猫に相当追いかけられたのであろうGは多少動きが鈍いようなので、もう古くなった雑誌を引っ張り出してきて、正面からベチン*1してやりました。アヂュー、G。

 それ以降、とりあえずGとのご対面は果たさずに済んでいたのですが、つい先日やっちまいました。

 外出から戻ってきた直後、車に忘れ物をしたからと駐車場に行こうとしたマイダーリンが、寝室の網戸越しにワタシを呼びます。何かと思って返事をすると「エレベータ前にGがいて、エレベータに近づけない」というではありませんか。「つぶしといて」とつれなく返事をしたものの、マイダーリンはワタシの100倍くらいGがキライ。引越し前にベランダの荷物の影にGがいると知った時「引越しを止めよう」といったくらいのGヘタレです。

 悪い予感がして寝室からエレベータの方を見てみると、マイダーリンの姿はありません。が、エレベータ前に小さなG2号の姿、かすかに階段を下りる音。

 アイツ、G2号を避けて階段に逃げやがった...。

 7月の悲劇がワタクシの脳裏をよぎり、ここで退治しないとまたもや侵入を許すことになりかねないと判断、再び古い雑誌を持って出撃したのでございます。*2

 ソーっと近づいてみると...ちょっと様子がおかしい。

 体制的には今にも「エレベータのドアが開き次第乗車可能です!」というカンジなのだが、なんというか、生きている感じがしない。

 それもそのはず、彼はもう、コトキレていたのです。

 とりあえず、そのままエレベータ前に居座られたのでは、エレベータから降りてきた同階の人々が肝を潰すと思い、雑誌を使って隅っこに避けておくことに。*3

 戻ってきたダーリンに聞いてみると、やっぱりG2号には一切近づかずに階段に逃げたそうなので...。

 さっき外出から帰ってきたとき、ワタシが踏み潰した...かな...?

 哀れなG2号。しかしワタシが踏み潰していなければ、ヤツは明らかにエレベータに乗り込む所存であったであろう。狭い空間の中でGと乗り合わせてしまった住民の恐怖や如何に。それを思えば良いことをした。南~無~。

 なぜGはエレベータに乗りたがるのか?

 ま、どーでもいいが。

  • *1: Gはケツの方に敏感なセンサーがあるため、後ろから叩こうとすると素早く逃げるのだそうです。故に、スッゲーヤだけど、正面か真上から鉄槌を下すのが良い方法なのだそうな。トホホ。どこまでイヤらしい生物なんだろうか。
  • *2: このとき、ニャンコは窓に釘づけ。窓の外に出られない自分たちを歯がゆく思っていたでありましょう
  • *3: 一応、翌日には管理人さんが掃除してくれることを見込んだのだが、残念ながら夏期休暇中。今もG2号は6階の廊下で風化を待っている。

アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261