東京駅に向けて疾走した夜

20090406.gif  春ですねぇ。

 静岡地方はすっかり桜も満開を迎えましてございます。

 ええ、そんなわけで前記事で応援いただいた皆様、すっかりご挨拶が遅くなりまして申し訳ありませぬ、受賞できませんでした。まあね、イベント自体に多少意見がないわけではないです*1が、ワタシも大人ですのでそれは心の扉を閉ざしておきます*2

 しかしまあ、ワタシも人生ウン十年生きてきて*3、自分がここ一番の勝負では非常に弱いこと、イイセン行くけど絶対一番にはなれない体質であることは分かってますので、もう、予防線張りまくり。猫ブログのお友達、集まれ~!!って声をかけて、授賞式前後を予定で挟む徹底ぶりでお出かけいたしました。

 おかげさまで非常に楽しい東京行き*4となったのですが...ええ、東京には魔物が潜んでおりました。ええ。

  • *1: ペット部門で審査員が述べた授賞理由は3つ「写真がいっぱいある」「その1つずつにコメントが付いてる」「そのコメントが面白い」でした。最後の1つはともかく、最初の2つは今時のブログでは当たり前で、特にペットブログなんざそれが勝負の世界ですよ。それを「僕だったら画像のリサイズの仕方も分からないですもん」という理由で授賞理由にされるなんて......。イマドキそんな審査員でいいのか!?
  • *2: でも書いた。指は閉ざしてないからね
  • *3: もう今年で不惑ですYO!トホホ
  • *4: そもそも授賞式に参加する約束をしないと最終選考に残れないという話だったのですよ。わざわざ静岡から自腹で出かけて行って、なんも賞をもらえない授賞式に参加して帰ってくるだけなんてさびしすぎるじゃないッスか

 22時10分東京発の新幹線が、自宅に帰れる最終の新幹線。

 授賞式終了が思ったより早くて20時少々。というわけで、東京駅付近で先にオフ会している猫ブログ友達と合流したのが20時半ごろ*1。極度のヒトミシーリーなワタクシですが、その日集まっていた方のうち2人はもう何度か会ったことのある顔見知り。しかも、お酒のメニューにワタクシが若かりし日に一升瓶を一人で空けた出羽桜がラインナップされているのを見つけて、一気にテンションア~ップ! 出羽桜片手に、ご自慢のカメラで熱く語り合う若いオナゴを撮影したりして、ちょっぴりエロオヤジ気分で楽しくうはうはやっておりますと、すぐさま迫る終電の時間。

 ここから東京駅まで10分くらい、余裕を見て20分前には出たほうがいいというアドバイスを聞いて、25分前に中座を申し出るワタクシ。

 どうやら東京駅まで送って下さろうということだったようですが、なんやかんやあれやこれやしているうちに「先に行ってもらったほうがいいんじゃないか」ということになりワタクシ東京駅まで一人旅決定です。といってもどうやら一本道らしく、外に出て「東京駅はどっちですか」と聞けばいいとのことでありました。

 というわけで、一人外に出るワタクシ。言われるがまま、東京駅はどっちですかと...い、いない。人がいない...。

 今考えればたぶん、ワタシは裏口から出てしまったんでしょう。道行く人がいないのですよ。途方に暮れるワタクシ。ちらりと目に入るタクシー。たぶん、今タクシーに乗れば間に合う...が、きっとワンメーター、タクシーの運ちゃんにすごくイヤな顔をされるに違いない...。

 ということで、とりあえず「こっちかな」の方向に歩きだす私。

 しばらくすると、ちょっとした道案内地図を発見。東京駅そのものは書いてなかったけど「←東京駅」の表示を見つけて、ようやくほっとして歩き出すワタシ。線路も見えてきた。とにかくこの線路の右か左かが東京駅に違いない。チラリと時計を見ると、22時が迫っている。しかしながら東京駅はこちら、の表示がまだ現れず、高架を見上げながら左右をおろおろと見比べると、右側の奥のほうに駅のホームらしきものが目に入った。そうか、こっちか!と小走りに走りだすワタクシ(判断ミスの瞬間)

 しかし、何かがおかしい。本当にいいのか?あそこから歩いて10分のはずなのに、どんどん寂れてきてるぞ!?

 野生の勘に告げられて、とりあえず目についたホテルの駐車場警備員に「すみません、東京駅はこっちですか!?」と叫ぶと...。

 「方向的にはあっちだねぇ」*2

 とのんびり答えるおっちゃん。

 あっちか~~~~っ!!(号泣)

 おっちゃんの「方向的には」という言葉が気になったが、もはやそんなことを聞き直してはいられず、瞬時に来た方向に走り出すワタクシ。その時点で、もはや22時を過ぎた。やばい。乗り遅れたら帰れない!!

 来るときに小走りに来てしまったので、かなりの距離を戻ることになる。もともと体力のないワタクシ、しかもこの日、人のお宅のニャンコの写真とか撮るためにはウハウハとデジタル一眼レフなんぞ持ってきていたので、荷物も重い。もう、息も絶え絶え。しかもなかなかそれっぽいのが見えてこない。これで間違えていたとか言われたらもうおしまいであります、隊長!でも止まるわけにもいかないのであります、軍曹!!

 刻々と迫る発車時刻。

 大きな道路を渡る信号待ちで息を整えていると、若くてきれいなお姉さんがやはり信号待ちしていたので、念のために「東京駅はこちらですか?」と聞いてみたら、気の毒そうな顔をされながらも「ええ、そうですよ」と言っていただく。*3

 それはともかく、信号が青になってダッシュをかけたとき、ワタシは自らの身に起きた異変に気がついた。

 足が動かない。しかも、息が苦しい*4!!

 もつれるように走ったものの、先ほどのお姉さんに抜かれてしまうほどの牛歩の歩み。今ならあの法案を止めてみせる!!

 いや、そんなことを言ってる場合じゃなくて。

 マジで走れなくなって、立ち止まって時計を確認。22時05分...もう駄目かもしれん...。天を仰いだ私の眼の先に見えたのは...東京駅だ!!!

 ここで泊まって始発を待ってもいいけど、そんなことをしたらワタシの愛する猫はどうなる!4時になってもワタシがいないと、男どもは起きてくれないからお腹を空かせて困り果てるじゃないか*5!!あの子たちを飢えさせるわけにはいかない!待ってろ、愛猫~~!!

 走り出すワタクシ。再び先ほどのお姉さんを抜いて、駅の構内に駆け込んだ22時06分。息も絶え絶えになりながら、東海道新幹線の標識だけを睨みつけて、切符をまさぐりだして走る走る。新幹線の改札を発見した時間、22時08分。切符を差し出して走りながら「22時10分は何番線ですか」と聞くと、事情を察したらしい駅員さんは一緒に走りながら改札を流してくれて「目の前のエスカレーター上がって右!」と教えてくれました。もうろうとしながら言われるがままエスカレーターを上って右、再びエスカレーターを駆け上がり、新幹線に飛び込んだ時。

 響く発車ベル。

 間に合った......。

 のどがヒューヒュー鳴ってて恥ずかしいので、そのまま息を整えていると、ドアが閉まって走り出す22時10分発の新幹線。

 勝った...よく分からないけど、何かに勝った。

 そんな無意味な勝利に酔いしれた3月25日の東京の夜であった。

  • *1: 授賞式は六本木ヒルズでした。オラ、あんなデカイビル群見たの初めてだよ。東京はすごいとこじゃ。
  • *2: あっち=来た方向
  • *3: 彼女がなぜ気の毒な顔をしたのかよく分からない。
  • *4: どうやら、走ったことによりあまりに激しく呼吸をしたため、普段無口でろくに使われないワタクシのノドチ○コがビックリしてしまったらしく、腫れてのどを狭めていたのです。しかもなんと、翌日まで赤く腫れており、軽い嚥下障害状態。どれだけ虚弱なんだよ、ワタシのノドチン○
  • *5: 毎日4時に朝ご飯の催促で起こされております。猛烈な催促ですが、なぜか男どもは熟睡。...なぜだ、あんなにうるさいのになぜ寝ていられるのだ?

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